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「LIMIT OF LOVE 海猿」
ドラマ「海猿」
「海猿」座談会
いよいよテレビ放送が始まったTVドラマ「海猿」。
記憶に新しい昨年の映画版の大ヒットを受けた、
テレビドラマとしては空前のスケールとなる壮大なロケと
さらに熱い人間ドラマを描いた期待の新番組だ。
順調に撮影が進む中、
「海猿」の制作に携わった3人に集まってもらい、
このドラマの見どころや裏話について語ってもらった。


(株式会社タバタ TUSA製品政策部)
株式会社タバタにて、TUSA製品の広告宣伝や見本市出展などの総合プロモーション活動を担当。 金城氏と連動して、映画「海猿」からドラマ「海猿」に続くダイビング器材の提供やバックアップを行う。 映画「海猿」では初期の台本の状況設定アドバイスなども手がけた。


(有限会社シー・エム・シー)
沖縄でTV企画制作やロケの手配などを行う会社「シー・エム・シー」に所属。 CMASインストラクター。ダイビングのトータルコーディネーターとして、映画「海猿」からドラマ「海猿」まで、出演者の潜水訓練、器材手配、 水中撮影バックアップ、ロケハン、状況設定考証などを行う。


(共同テレビジョン)
「海猿」の制作を担当する共同テレビジョンのプロデューサー。 企画のかじ取り役として、俳優や作家、スタッフのキャスティング、台本の作成、安全管理、予算管理など、様々な仕事を受け持つ。 絵に映らない部分を組み立てていく縁の下の力持ち的役割を担っている。


― 皆さんにとってこのドラマの見どころはどこですか?
■鈴木 僕が考えるこのドラマの見どころは、大きく分けて3つあります。
まずは、連続テレビドラマとしては初の海洋・海中・水中セットの、要するに海絡みが全編に渡って出てくる連続ドラマであるということ。 単発ドラマで多少出てくることはあったとしても、11本もある連続ドラマでは非常に珍しいですから。
2つ目は、海上保安庁がここまで協力してくれるドラマというのも初めてだということ。
そして3つ目は、原作も大ヒット作ですけど、ドラマならではの世界観があるということですね。 原作とは主人公のキャラクター自体が全く違いますし、原作にはないポジションも増やしてあります。 「海猿」というすばらしい原作を踏まえつつも、テレビ版としてのオリジナル性で、原作ファンにとって新たな楽しみを見い出してもらえるような作りを目指しています。
■金城 私が思う見どころは、俳優さんたちのかっこいい表情と演技ですね。 例えば、船が出航したシーンや、「これから潜るぞ」といったミーティングルームでの気合いの入った様子などは、すばらしくかっこいいですよ。
また、僕は実際に水中で俳優さんたちの様子を見ているのですが、思わず拍手したくなるほど感激したことがあります 俳優さんたちは、マスク越しでもしっかりと演技して、表情を作っているのです。このドラマでは、普通はあまり見ることができないマスク越しの表情が非常によく見えます。 俳優さんの表情を見てもらえば、彼らが紛れもなく潜水士になっているというのがわかると思います。 僕はスタッフとしてではなくて、一視聴者になって見惚れてしまいましたよ。
■鈴木 潜水士チームのみんなは、撮影前に何回もダイビングのトレーニングをやるという、 通常のドラマでは考えられない準備期間を経て挑んでくれました。水中撮影では、ほとんど実際に俳優さん自身が演じています。 今までのテレビドラマ史上で、これだけ本物の俳優さんが水の中に入って危ないことや演技をしているといったものはありません。 だからこそ、水中での表情もしっかりと見せたかったのです。

 
■鈴木 また、このドラマの特徴として、意識的に俳優さんたちの裸を多くしたことが挙げられます。 それは嫌らしい裸ではなく、鍛え上げられた男の肉体美です。俳優さんたちは、撮影前に体を鍛え上げてきてくれたのです。 実際に撮影で皆さんの体を見たとき、これを見せなきゃもったいないと思ったのです。 それでみんなに相談したら、俳優さんたちも同意してくれ、作家さんも台本に手を入れてそういったシーンを増やしてくれたんです。 その結果、健康的で役者魂の透けて見えるような作品になったと思っています。
■今村 撮影に入る前の2、3月に、ウエットスーツを作るための採寸をさせていただいたのですが、 その時はまだトレーニング前で、もちろん一般の人に比べてはるかに体躯はいいのですが、びっくりするほどではありませんでした。
でも、撮影が始まってからお会いしたときには、皆さんジムなどでトレーニングしてきたりダイエットして体を絞ってきていたのです。 この時は、「さすが!!」と驚いたのですが、さらにびっくりしたのは、撮影が進むにつれ「新しく作ってもらったスーツのサイズが小さいよ」って言われるようになったんですよ。 それはスーツのサイズが小さいんじゃなくて、撮影が進んでいく中で、さらに俳優さんたちの腕とか脚とかに筋肉がついて大きくなっていったんですね。 だから最初の採寸の時のサイズで新しく作ったスーツがきつくなってきてしまったんですよ。3ヶ月で腕周りとかプラス2cmぐらい増えていましたからね。
俳優さんたちはそれだけ入れ込んで撮影に当たられている。それがこの番組のすごいところだなと思いました。
■金城 お互いに競い合っているみたいに、日に日にいい体になっていったのが、僕にもわかりました。
■鈴木 ハリウッドではデニーロ・アプローチといって、映画の役作りのために体をつくり込むことがよくあるのですが、日本ではそうなかったと思います。 今回は、主役の伊藤英明さんにしても仲村トオルさんにしても、そうとう体を作りこんできている。 また、途中から出てくる布施博さんも、「この話をもらってから、今体重を6キロくらい落としました。 最終的には10キロくらい落として筋肉も付けなおすつもりです。出番までにはぜったい体を作り上げていきますよ」とおっしゃっていました。 その意気込み、気迫は、画面を通して見ている人にもじゅうぶん伝わるんじゃないかと思いますよ。
伊藤さんも仲村さんも時任三郎さんも、それぞれ実績のある、名前のある方なのに、この番組のためにそこまでやってくれている。 それがまたスタッフを動かすのです。そしてスタッフもまた「それに応えなきゃ」となる。そういったことがこの作品の、目に見えない部分で、映像に力を与えているのだろうと思います。


 
■今村 伊藤さんは映画から引き続き主役となりますが、仲村さんや時任さんを今回のドラマでキャスティングされた理由は?
■鈴木 ひとことで言うと、イメージにピッタリだったからです。 この作品の核になっているのが、男同士の熱いぶつかり合いです。それを演じるに当たっては、伊藤さんをいい意味で刺激できる先輩たちがいないと。 仲村さんや時任さんたちは、僕らの考えていたイメージにピッタリだったし、熱いドラマの説得力も持っている。 また後輩役の佐藤隆太さんも伸び盛りの俳優さんなので、上から先輩に力を借りるだけではなく、下からも力のある後輩によって、 伊藤さんもいい刺激を受けて、いいお芝居ができるなと思ったのです。
周りに錚々たるメンバーがいるので、伊藤さんもたいへんな部分もあるでしょうが、だからこそ負けまいとするから良いものが生まれるのでしょう。 主役がより立つのと同時に、この作品には群像劇的な部分もありますので、周りもしっかりとそれぞれの存在を出していくのです。 これはすべての俳優さんが、力量を持っていないとなかなかうまくいきません。そういった意味では、手前味噌になりますが、ベストなキャスティングだったんじゃないかと思います。
■今村 男の魅力にあふれた俳優さんが多いですが、逆に加藤あいさんと伊藤さんの関係にはどういった見どころがあるのでしょうか?
■鈴木 ただ楽しいだけの恋愛ではない、恋人を支えるというのはどういうことなのか? 恋人を守るというのはどういうことなのか? というのが伝わる要素を入れています。人命救助を仕事とする恋人を持った辛さや寂しさ、逆にうれしさや誇りに思える部分というのを描いていると思いますよ。 恋愛は楽しいのが基本ですが、楽しいだけじゃない。 好きな人が苦しいときにどう支えるのか、どう守るのかというのも恋愛の大事な要素だと思うので、それを見ている人に感じてもらえたらうれしいですね。
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