|
佐藤 三好さんが「楽園」をテーマに写真を撮られるようになって、もうずいぶん経ちましたね。
三好さん 高校に入ったときにダイビングのCカードを取ってから、
ずっとですからね。撮影は、水中写真のほうが先だったんですよ。
水中の美しさに惹かれて、水中カメラマンになりたいと思ったぐらいですから。
でも、当時は、ダイビングサービスは少ないし、器材もそれほど良い物はなかったから、あまりできなかったんです。
それで陸上を撮るようになりました。
でも、学校を卒業した頃になると、器材もよくなり、環境もだんだん整備されてきた。
それで、またやりたいと思い、Cカードを取り直して、バハマにイルカを撮影しに行ったんです。
水中を本格的に撮るようになったのは、それからですね。
だけど、またここ3〜4年くらいは、水中撮影はしていなかったんですよ。
そのために、この前マジェロに水中撮影に行く時には、TUSAにマスクのオーダーをしたんです。
佐藤 浅いところで撮るのに、
下が砂で白いのでまぶしいということで、サングラスのようなマスクを作れないか、というオーダーでしたね。
三好さん 僕にとって、ダイビング器材の中で、いちばん気を遣うのはマスク。
それこそカメラと同じくらい大切に考えているんです。
だから、時間もなかった中で、対応していただいて、たいへん助かりました。
実際に使ってみても非常に満足感が高かったのですが、それにしても最近のマスクは進化していますね。
すごく視界は広いし、カメラのファインダーがとても見やすかったです。
佐藤 視界を広くするというのは、TUSAのマスク開発のポリシーのひとつです。
マスクというのは、かけるだけで視界が狭まります。それは安全性に関わってきます。
横などから何かが来ても気が付きませんから。
|
|
また、視界の広さは利便性にも影響します。
従来のマスクでは胸元が見にくく、BCJのポケットから何か出そうとしても、
手探りしてしまいましたが、三好さんが使われたM-23は、ちゃんと見えるはずです。
三好さん でも一見すると、
それほどこれまでの製品と変わりがないように見えますが・・・・・。
佐藤 レンズを顔に近づけているのです。
だから、同じようなガラス面の大きさに見えても、格段に視界が広いんですよ。
また、水中カメラマンの中には、二眼マスクの「フレームの分割感や視界に入るのがいや」と、
昔ながらの楕円一眼マスクを使っている人も多いようですが、
特にM-23は、中央部を広くして、鼻にできるだけ近づけることによって、
中央のフレームが視界に入らないように工夫したりしています。
三好さん カメラのファインダーは、近ければ近いほどちゃんと見ることができます。
ワイドレンズで撮る時は、ファインダーの端までちゃんと見えるので、スケール感がぜんぜん違うし、
マクロでも、ファインダーの隅々まで見て、構図を計算して撮れます。
水中写真ビギナーなら、日の丸構図からの脱却が図れると思いますよ。
また、水中写真の場合、どういう写真を撮りたいか、潜る前にイメージトレーニングをしておくことがとても大事なんですよ。
海の中では、それほど考える余裕はありませんから。
だから、ファインダーの隅々までしっかり見えることは、
そのイメージ通りの構図になっているかどうかを確認できるので、大切なことなのです。
佐藤 『楽園全集』という写真集の中で、
「あと何ヶ月かしか生きられないとしたら、何をするかというと、水中写真を撮っていきたい」と書いていましたね。
三好さん 最近は、デジタルカメラの進歩で、また海に対する興味、
撮影に対する意気込みが出てきたんです。
今まで以上に、次はこういうのが撮りたい、その次はこういうのが撮りたいと、
撮影意欲がどんどん湧き上がっていますよ。 |